皆さんこんにちは。
ハヤトピ!管理人の越智ハヤトです。
今回はICT支援員として従事している視点から、給与面や業務内容などについて解説するよ
今回は最近少しずつ認知・求人も増えてきた「ICT支援員」について解説していこうと思います。
ICT支援員に興味がある方はぜひ最後まで読んでいってください!
それでは、早速始めていきましょう!
ICT支援員の給与
早速結論ですが、ICT支援員の給与は月収20万から27万円ほどです。
時給換算だと、1250円から1700円ほどですね。
経験の有無や資格所持により優遇される場合もあり、直接雇用の場合は多少交渉の余地があるかもしれません。
私の場合は教員経験や資格、プログラミングスキルなどのおかげで時給2000円以上で勤務させていただいています。
学校や自治体によってICTに対しての予算は異なるため、ニーズを満たすことができると判断された場合は相場より好待遇を受けることも可能です。
しかし、相手側はそもそも「どのような問題を抱えているか」を把握していないこともあります。
その場合はそもそもどのような問題を解決したいかというビジョンを先方が持っていないため、契約時点での給与交渉などは難しいかもしれません。
ICT支援員の業務内容
ICT支援員の業務内容には大きく分けて4つの分野があります。
それが下記の4つ
・校内研修支援
・環境整備支援
・校務支援
これらの仕事は学校現場によって比重がかなり変わってきます。
「授業の中での支援が欲しい!」という学校もあれば、「とにかく校内の環境整備のためのアドバイスを!」という学校もあります。
そのため、上記4つに幅広く対応することができれば仕事のしやすさも変わってくるでしょう。
元教育畑出身だと授業支援により強く、技術職畑出身だと環境整備により強そうですね。
ただこれはICT支援員になりたての頃のお話で、ICT支援員を続けていく中でどの分野についても知識を深めていくことが大切です。
それぞれもう少し詳細に見ていきましょう。
授業支援
実際の授業にティーチングアシスタント(TA)として入り、教員や生徒がICT機器を使用する際の支援を行います。
授業前に教員との打ち合わせを行うことや、授業後の片づけなどもここに入れて良いと思う。
ICT機器の接続やトラブルの解決、タブレットのミラーリング機能や資料データの一斉配布など授業中に使用予定の機器や機能についての知識が必要。
最近は無料かつ手軽に使えるGoogle classroomを使う学校も多いですね。
他にも有料・無料関係なく授業で利用できそうなサイト・アプリなどについては引き出しを増やしておくと良いです。
この辺は書籍などがある程度まとまっているので便利です。
現場で多用されるGoogle系サービスには対応できるようにしておいた方が良いでしょう。
(画像タップで詳細ページに別タブで飛びます)
今すぐ使える! Google for Education ~授業・校務で使える活用のコツと実践ガイド
ただ日々新しいサービスが誕生しているので、最新の情報を追うのも忘れずに
(この辺の話をどこかで、まとめて書くのもありですね)
校内研修支援
学校教員向け研修の支援・実施です。
場合によっては保護者向けに研修を行う場合もあると思います。
私は本業の方では研修講師をすることもありますが、ICT支援員として研修支援に入ったことはないです。
研修支援を行う機会があれば、それはICT教育に取り組み始めたばかりの学校が「最初の一歩」として研修を行うか、すでにICT教育に力を入れている学校が最新の動向などをシェアを目的として開催する場合が多いと思います。
最初の一歩としての研修はそれこそ「グーグルアカウントの作り方やグーグルクラスルームの使い方」だったりしますね。
研修については、授業支援と違ってイレギュラー対応などは発生しにくいと思いますので注意点はあまりないです笑
しいて言うなら、現場のICT教育や情報リテラシーレベルに即した研修を行うこと。
現場の人たちが今何を必要としているのかを明確にしてから臨まないと、参加者の置いてけぼりや既に知っていることの再共有になってしまいます。
環境整備支援
教員・生徒が使うICT機器などの保守点検を行い、必要な時に問題なくICT機器が使えるよう環境を整えておきます。
授業前後の環境整備は勿論のこと、文化祭や体育祭、卒業式などでオンライン配信などを行う際のセッティングなども行います。
既に現場にある機器の保守点検は勿論、買い替えなどの際に予算や性能のバランスを見ながらアドバイスを行うことも。
ソフト面ではアプリなどのバージョンを常に最新に保ち、ハード面ではネットとの接続・断線などが起こっていないかなどの機材チェックは日々忘れず行いましょう。
使う直前に「使えません」とならないよう予算と相談しながらコード類などは予備を用意しておくことも大切です。
ICT機器を使用する際のマニュアル作成などもここに入ってきますね。
校務支援
学校HP更新や学校だよりなどの作成。
私の場合は学校ホームページを0から作ったこともあったなー…
校務は学校によって本当に多岐にわたるので今回は割愛しますが、教員は「何でも屋」なんて言われますからね。
そんな何でも屋たちが日々行っている校務の支援なので、何でもやります笑
ただ個人情報などの取り扱いには注意。この辺は事前にどのように扱うかを事前に決めておいた方が良いです。
環境整備に入れた文化祭や体育祭、卒業式などでオンライン配信などを行う際のセッティングなどもここと被るかも。
ICT支援員として有利になる資格
最近はICT支援員経験があるかどうかを重視する流れが強くなっているように感じます。
その背景には、学校というある種独特な世界に対する予備知識を持ったうえで従事してほしいという学校管理職の思いの表れでしょう。
ただ、このICT支援員としての従事経験というのは最初から誰にでもあるものではありません。
始めてICT支援員として応募する際に有利になる資格をいくつか紹介しようと思います。
既にICT支援員として従事している人も、これらの資格を持っていると給与面で優遇される可能性もあるため要チェックです。
・Google認定教育者レベル1.2.認定トレーナー
・教育情報化コーディネーター
・ITパスポート
ICT支援員を目指しているなら正直、ICT支援員認定は欲しいところ…
勿論、資格はあくまで資格。最後は実務能力の有無がものを言います。
それでもICT支援員認定試験の勉強をする過程で先ほども書いた通りICT×学校の「学校」の要素について学ぶことができます。
勉強量もそこまで必要としないので、未経験同士で求人を取り合った際に仕事を勝ち取るための方法としてコスパは悪くないと思いますよ。
実際私もICT支援員認定のおかげで資格手当ても付きましたし。
ICT支援員の業務に興味がある人、ICT支援員を目指している人は事前に書籍を一読するのが良いですね。
オススメは私がICT支援員になる前に読んだ下記の書籍が一歩目として◎です。
(画像タップで詳細ページに別タブで飛びます)
※1 ※2
※1わかる・なれる ICT支援員: すすめよう!学校のICT活用
※2学校のICT活用・GIGAスクール構想を支える ICT支援員
その他の資格についてはIT系などに従事している人は何かしら持っている人もいるかもしれませんね。
ICT支援員になるためにわざわざ取得するかと言われると微妙ですが、ICT支援員になった後に研修制度を使いながら勉強したり、最初から好待遇の求人に応募したい場合は取得を考えるのも良いと思います。
ICT支援員の求人になかなんか合格しないという場合も検討の余地ありです。
上記二つは授業支援寄り、下記二つはシステム寄りなので自分がどちらが得意なのか。
そして何を求めている学校に従事するのかによって自身で選択すると良いですね。
どんな順番で資格勉強するのがオススメ?
教員なら
↓
Google認定教育者レベル1.2.認定トレーナー or 教育情報化コーディネーター
↓
教育情報化コーディネーターorITパスポート
とかの順番で良いと思います。
IT系に自信のある人や情報科の教員の方なら
↓
教育情報化コーディネーター or ITパスポート
↓
Google認定教育者レベル1.2.認定トレーナー
ITパスポートを先に取得する流れも良いですね。
私もITパスポートの参考書を持ってますが、苦手意識のある人は気合が必要ですよ!笑
ITパスポートに合格するなら個人的一択の参考書はコチラ↓
(画像タップで詳細ページに別タブで飛びます)
【令和4年度】 いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
今までずっと学生だった場合は自分が教育よりかIT寄りかで決めると良いです。
まとめ
今回は現職のICT支援員視点からICT支援員の給与、業務内容や優遇されるための資格などについて解説しました。
ICT支援員に興味がある人向けの解説でしたが、業務内容・優遇資格について、もっと詳しい解説を希望する場合はコメントなどにて教えていただけるとまた記事にしようと思います。
ICT支援員は教員免許を持っていなくても生徒たちの成長を感じることのできる仕事です。
この記事を読んで少しでも興味を待った人はまずはICT支援員についての書籍を読んでみるところからスタートしましょう!
すぐに行動に移せることから始めるのが大切ですよ!
丁寧にまとまった書籍を読めば、効率よく業務内容や求められているスキルが分かるはずです。
このブログでもICT支援員についての記事をいくつか執筆しているのでそちらもチェックしてみてくださいね!
(別タブで開きます)
必要とされるICT支援員に必要な能力9選
現在のICT支援員配置状況については下記リンクも参考になります。
アンケート調査及びヒアリング結果 (文部科学省)
それでは!
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