ICT支援員認定試験に合格するための勉強方法を紹介します
皆さんこんにちは。【オチ ハヤト】です。
今日は私が持っている資格の1つ「ICT支援員」認定試験合格までに私自身がどのような勉強をしたのかについてまとめておこうと思います。
ICT支援員がどのような仕事か知りたい人はこちらの記事も合わせてどうぞ
ICT支援員ってどんな仕事?資格は必要?年収は?
現職が解説!ICT支援員は稼げる?業務内容や優遇資格は?【2022年版】
(別タブで開きます)
ICT支援員認定試験の内容
ICT支援員認定試験は2つの試験内容から合格が判定されます。
それがA領域〔知識・判断力〕とB領域〔説明力(コミュニケーション能力)〕
A領域は学校におけるICTに関する筆記試験で65点以上が合格ラインです。
ICT支援員認定試験を実施している団体のHPには
a) 教育現場や情報技術などでの基本的用語
b) 教育現場で利用されるアプリケーションソフトやファイルの操作
c) 現場で生じる問題に対する状況判断や対応
d) 教育現場で利用されるハードウエアやソフトの設定
e) 学校特有の問題に関する理解(職務、子どもの扱いなど)
f) 情報モラルの指導・セキュリティに関する知識
とアナウンスしています。
B領域は事前に開示される「学校現場で起こりえるICT機器等のトラブルについてどのように返答するか」を動画撮影しての課題提出になります。
こちらの合格ラインは55点以上。
A領域・B領域の両方に合格すると「ICT支援員」に認定されます。
前置きが長くなってしまいましたが、まずはA領域筆記試験の勉強法をメインに話をしていこうと思います。
ICT支援員認定試験の過去問は存在しない
ICT支援員認定試験に限らず、資格取得のための勉強の王道は過去問題集を解くということだと思います。
しかし、ICT支援員認定試験自体の過去問題集は存在しません。
文部科学省が推進しているテキストはどちらかという「ICT支援員とはこのような仕事です」という指南書のような内容。
あっても損はないのですが「これだけやれば合格できる」というものではないですね。
ちなみにですがこの書籍には実際に出題された過去問が多少ですが掲載されています。
勉強を本格的に始める前の準備としては読んでおいて良いと思います。
(一応後でリンクを張っておきます)
私も最初はこのテキストを購入して一通り読みました。
ICT支援員認定試験の過去問題集は存在しないけど
では、文部科学省が推奨するテキスト以外にどのような方法で勉強するのが良いのでしょうか?
ICT支援員とある程度似たような資格に「教育情報科コーディネータ」があります。
ICT支援員と教育情報科コーディネータの違いについてはまた別の記事で詳しく書こうと思いますが、この教育情報化コーディネータの分類の一つ「3級」は学校の情報化を行います。
なので、この3級の試験内容も学校に対する情報についての問題が多いんですよね。
よって、学校現場でのICT利用を支援するICT支援員認定試験と重なるところもあるわけです。
ですので、ICT支援員認定試験の過去問題集が無い対策として「教育情報科コーディネータ3級」の過去問を使っての対策が可能です。
教育情報化コーディネータの過去問はネット上にて有料販売されているので購入して対策することをお勧めします。
3級問題集 – ITCE 教育情報化コーディネータ検定試験公式サイト (jnk4.info)
私は最新の過去問3年分を購入して対策しました。
教育情報化コーディネータ3級過去問の内容
過去問の内容として、今覚えている範囲で思い出すと
・データの容量計算
・Wi-Fiの規格
・プロジェクターに映像が映らない際の原因
とか出題されています。
この辺は事前知識がなければ中々難しい(という知らないことが多い)ですね
学校関係の出題としては
・ICT支援員として適切な業務の範囲
・憲法、教育基本法、学校教育法
こちらも教育界にある程度詳しくないと勘では解けないですね。
IT業界の方は教育関係を、教育界の方はIT関係を勉強しておかないと中々高得点は取れない問題となっていました。
過去問以外に何を勉強すれば合格できるのか
文部科学省推奨のテキスト+過去問以外にするべき勉強ですが
他にお勧めするのは
「ICT 支援員の養成に関する調査研究委員会」がまとめた「ICT支援員ハンドブック」です。
こちらは無料でダウンロードできるPDFデータとなっているので、手に入れて読んでおくと良いです。
http://www.cec.or.jp/cecre/ictsup/ictup_book.pdf
「ICT支援員ハンドブック」にはICT支援員の心得や業務内容についての紹介を始めとして、教育現場がどのような実態であるかについてまとめられています。
アウトプットの練習にはなりませんが、ICT支援員としての適切な業務範囲などの問題を解く際に参考になる資料だと思います。
ICT支援員認定試験を行っている団体も推奨してるし笑
B領域(動画提出)の勉強法は?
A領域の筆記試験に合格後やってくるB領域の動画提出の対策ですが
これについては特別な対策はいらないと思います。
よって勉強法もない!笑
流石にこれで片付けるのも問題なので少し書きますが、B領域の試験内容は「あまりICTに詳しくない人に向けてICT機器の説明」です。
「プリンターが上手く繋がらない」だったり、「プロジェクターに映像が映らない」だったり
(これはあくまで一例ですが)
そのような問題に対して、どのような返答をするのかを想定して動画を撮影して、提出することになります。
提出期間に関しては4日ほどありますので、分からない場合は多少調べることもできます。
ですので、できる勉強法としては
機械の扱いについてどのように教えるかを意識しながら、筆記問題の対策をすることがB領域の対策になると思います。
後は、B領域はトラブルに対する答えも勿論大切ですが、それと同じくらい伝え方も大事になります。
どのような言葉で伝えれば分かってもらえるかを意識しておくことが大切ですよ!
因みに、B領域課題提後には公式からB領域に関する解答作成時のアドバイスが届きます。
私が受けた回のアドバイスを見た際の私の反応は「そこまで、考えられた人いる!?」でした笑
合格点は取れていましたが、高得点を取るためにはかなり深いところまで理解しておく必要があります。
(合格すればこちらのものです笑)
ICT支援員認定試験合格のための勉強法まとめ
A領域の筆記試験に合格するためには
・ICT支援員ハンドブックをダウンロードして読む
・教育情報化コーディネーター3級の過去問を解く
(少なくとも3年分は解くことを推奨)
この3つのステップを踏めばA領域の筆記試験は合格できると思います。
B領域の動画提出に合格するためには
・問題点を調べながらでも良いので想定する
・解決のための返答を伝え方も意識して考える
こうやって挑めば合格できると思います。
文部科学省は「GIGAスクール構想」を推し進めていますが、学校現場はまだまだ情報化が追いついておらず、社会とのズレが今だに大きい領域です。
ICT支援員が増えて、少しでも学校教育の情報科が進めば教員・生徒の両者にとってプラスになるのではないでしょうか?
今回はICT支援員認定試験に合格するまでに私が実際に行った勉強方法をまとめました。
良かったら参考にしてみてください。
そして、合格した際にはコメント等で教えていただけるととても嬉しいです。
最後に、今回紹介したテキストや教育情報化コーディネーターの過去問やPDFを配布している公式HPのリンクをまとめておきます。
ぜひ活用してください↓
わかる・なれる ICT支援員: すすめよう!学校のICT活用
文部科学省推奨のテキストです。
ICT支援員認定を受けるなら第一歩はこれから
でも、記載されている過去問はあくまでおまけです。
3級問題集 – ITCE 教育情報化コーディネータ検定試験公式サイト (jnk4.info)
「教育情報化コーディネーター3級」の過去問を販売している公式HPです
「ICT支援員ハンドブック」PDF無料配布
「ICT支援員ハンドブック」のPDFを無料で配布している公式HPです
それでは!
コメント
ICT支援員の内定が取れた者です。
会社からは4月上旬からの稼働になるが、特に勉強することは無い、と言われていますが、いずれ今後の採用にはICT支援員の資格を必須にしようと考えている、と言われているためコツコツ勉強しようと思い、こちらの記事にたどり着きました。
稼働までの間、短期アルバイトをしながら記事のとおりに勉強しているのですが、IT関係の知識はせいぜいWEBで不具合が起きた時に初めて調べて対応する、という程度だったので四苦八苦しています。
今、時間がある時にこの記事に出会えて、おすすめの勉強を始められて幸運だったと思います。
情報を発信してくださって本当にありがとうございました。
>>名無しさん
コメントありがとうございます。更新の励みになります!
内定おめでとうございます!
関連記事にも書きましたが、現時点ではICT支援員認定を持っていなくても職務にはあまり関係がないのが現状です。
しかし、仕事が始まる身としては何かできることがないかと不安になりますよえね。
そういった意味でもICT支援員認定の勉強は無駄にならないと思います。
近いうちに、ICT支援員認定試験当日のことについて加筆しようと思います。
更新時はハヤトピTwitterでも告知しますので良かったらチェックしてみてください。
加えて、私はICT支援員職務の「リアル」については無知です。
名無しさんがお仕事に慣れた頃、当ブログのことをまだ覚えていただけていたなら、「リアル」についてコメントいただけると幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
文部科学省推奨のテキストはネットで調べてみましたがすべて在庫切れみたいです。
アマゾンは2倍以上の値段で販売されております。文部科学省推奨のテキストなしで合格するのは難しいでしょうか?
>>ICT69さん
コメントありがとうございます。
確認しましたがテキストの方価格が高騰しているようですね。
GIGAスクールによってICT支援員の認知度・需要が高まっていることも要因の一つでしょうか。
コロナも情報化という意味では追い風になっていますね。
質問に返答させていただきます。
結論から申し上げますと、公式テキストがなくても合格の可能性は十分にあります。
(ICT69さんについての事をほとんど知りませんので抽象的なアドバイスになってしまいますが)
しかし、ICT69さんが「ICT支援員」になる可能性があるならば一読をお勧めします。
公式テキストの意義については私も思うところがあるので、詳しくは解説記事を書こうと思いますが、もう少し詳しい状況を教えていただけるともう少し具体的なお話ができるかもしれません。
コメントとして難しければ「お問い合わせ」から私までメールもできますのでよろしければお使いください。
私自身も最近ICT支援員に関係するオファーが来ているのでその話も記事にしようと思います。
更新時はハヤトピTwitterでも告知しますので良かったらチェックしてみてください。
また興味がありましたらぜひ今後ともチェックしていただけると幸いです。
ハヤトさま、はじめまして。
ICT支援員のIT分野に関してご教示ください。
Twitterのアカウントから教育分野がご専門のようにお見受けしましたが、
ITに関しては資格や知識はある程度お持ちだったのでしょうか。
「教育情報科コーディネータ3級」の過去問を見る限り、広く浅く出題されているように思うのですが、いかがでしょうか。ITパスポートや基本情報技術者試験でみるような問題も出題されているように思うので、過去問を数年分解くだけで対応できるのか、とやや疑問に感じております。(過去問から似たような問題が出題されていたのでしょうか)
ご意見いただければ幸いです。
>>yanchiさま
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り「教育情報科コーディネータ3級」の過去問はかなり「かなり浅く広く」といった感じですよね。
コメントいただいた返答に関しましては現在、新しく記事にしている最中です。
本日下書きを書き終えましたので、近日中に公開する予定ですので、ぜひチェックしていただければと思います。
そちらを読んでいただき、またご不明な点があればご質問ください。