今回の記事は 「 君の名は。AnotherSide:Earthboud 」を読んだら「君の名は。」を500%楽しめるようになった話 についてです!
こんにちは、先日地上波で「君の名は。」が放送されましたね。
新海誠の新作「天気の子」ももうじき完成するということで今から楽しみです。(ちなみに今、新海誠の過去作「秒速5センチメートル」を見ながらこれを書いています笑)
実は言うと映画「君の名は。」の小説版について紹介したい気持ちもあるのですが、今回はそれとは別冊の「 君の名は。AnotherSide:Earthboud 」について紹介&備忘録としてまとめておこうと思います。
「 君の名は。AnotherSide:Earthboud 」
君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)
作者は加納新太
全4話構成になっていて、映画「君の名は。」の中では描き切れなかった部分に肉付けをする形の内容になっています。
それぞれの話で主人公が変わるスピンオフ短編集のような構成になっていて
第二話は勅使河原(テッシー)
第三話は三葉の妹、四葉
第四話では三葉・四葉の父親、俊樹
からの視点で「君の名は。 」の一連の物語の脇で何が起きていたのかが語られます。
どの話から読んでも楽しめますし、一度でも「君の名は。」を見たことがある人はもちろん、読んでから「君の名は。」を視聴してもにやにやしながら楽しめる一冊です!笑
映画「君の名は。」を見た人の中には「あんなに上手く話が進むわけがない」という人もいますが(僕も思っていました)
でも「 君の名は。AnotherSide:Earthboud 」を読むと
(そうだったのか…)と納得する場面が何度もありました。
例えば、終盤でテッシーが町を停電させるために爆弾を設置する場面

「友達の頼みやからってそこまでする!?
普通しいひんやん!」
町民を避難させるために三葉が町長のところへ頼みに行く場面

「娘の意見やからって、隕石落ちるから避難させて!って奇想天外なこと言われてすぐ応じる!?」
もう少し細かいところで言うと
三葉のバスケシーン

胸の揺れ、不自然なほど強調しすぎじゃない?
シュートした後「たゆーん」ってなってるで…
とか笑
その理由や背景が全部書いてあります。
「君の名は。アナザー」を読んだ後に「君の名は。」を見ると
絶対に「ここはこういうことが裏であってさ」と自慢したくなりますよ笑
「 君の名は。AnotherSide:Earthboud」各話ざっくりまとめ
ここからは忘備録として各話の内容について少しだけまとめておこうと思います。
映画「君の名は。」だけでは分からない情報が沢山出てきて面白いですよ!
第一話「ブラジャーに関する一考察」
第一話「ブラジャーに関する一考察」
これ正式タイトルです、間違ってません笑
この話は瀧視点です。
三葉との入れ替わりが始まってまだ数回といったところ
瀧が朝起きて自分の(三葉)の胸を揉む理由について語っています笑
他には陰口言う女子たちを威圧してみたり
(ここは映画でも描写されていましたね)
マイケルジャクソンの『スムーズ・クリミナル』を踊ったり
瀧くん、けっこう三葉の身体を気に入っています。
瀧いわく「予想の歩数で目的地に到達しなかったり、リーチがとどかないこともあるが、身体は軽く素早く動けるし何より筋肉が柔らかくて可動域が広い、ヨガなんかしたらすごいポーズがとれそう」とのこと。
後日、三葉からは「マイケル禁止!」と注意される瀧なのでした笑
そして、問題のバスケのシーン
映画内では不自然なほど強調されていた胸揺れですが
結論を言ってしまうと三葉はあのときブラを着けていなかったんですよね。
これに関してはサヤちゃんにもかなり注意されます。
三葉のブラ事情も色々と描写されているので、興味がある人はぜひ一読を笑
第二話「スクラップ・アンド・ビルド」
第二話「スクラップ・アンド・ビルド」
この話はテッシーこと勅使河原視点です。
登校中、町長の演説する前を通るところから話は始まります。
前を歩く三葉が父である町長から「胸張って歩かんか!」と叱られているところを目にして糸守町の未来について色々なことを考えます。
町長のバックアップをしている自分の父親と町長の関係性に腐敗を感じたり
自分もオヤジのようになっていくのだろうか?
自分の住む糸守町は大好きではあるけど、この町を出ていこうか?
いっそこの町の全てを破壊したい…
そうすれば、大好きな町の記憶だけが残るんじゃないだろうか…
読むと分かりますが、テッシー結構色々考えてるんですよね。
映画内では明るくて気さくなキャラとして描かれていますが、「こんなことまで考えていたんだ…テッシー…」ってなりました笑
あ、小ネタ情報ですがテッシー喫煙してます。
町の中で買うとすぐにばれるので、町の外に出た際にまとめ買いをしているとか
未成年喫煙だめ!笑
他にもカフェを作るために自動販売機前にテーブルを作成する話も描写されていますよ!
第三話アースバウンド
第三話アースバウンド
この話は三葉の妹である四葉視点です。
最近姉の様子がおかしい…
朝、自分の胸を揉んでいる姉を何度も目にすることが続いて「ほんま、おっぱい好きやねんなー」とあきれる四葉
話全体を通して
「なぜ姉は最近胸を揉むのか?」について四葉なりに思考を張り巡らす姿がとても面白いです。
おばあちゃんの一葉との会話もたくさんでてきますし、瀧が四葉のことを何度も「四葉ちゃん」と呼んで不審がられるシーンなどなど
後は、妹だからこそ知っている三葉情報も色々出てきます。
(ハリネズミグッズを沢山収集していることや面食いであることなど)
映画内では四葉にあまりスポットは当たらないので、その部分を知れたのはとても良かったです。
第四話あなたが結んだもの
第四話あなたが結んだもの
最後は三葉の父親、宮水俊樹視点
これ映画だけでは絶対分からないでしょ笑
町長、映画内では序盤の演説シーンと終盤以外ほぼ空気でしたからね。
第四話に関しては時間軸はだいぶ遡り、三葉の母である二葉と俊樹の出会いから描写が始まります。
俊樹は三葉・四葉を残して神社をあとにしてなぜ町長を目指したのか?
終盤、なぜ三葉の「隕石が落ちてくる」という奇想天外な言葉を信じて避難指示を町内に出したのか?
その辺りの理由が詳しく描写されています。
小説内の
「今、自分がこの立場で、ここにいるというのが定められたひとつの導きだというのか」
というセリフには「ムスビ」のスケールの大きさが表現されていて小説のそれぞれの話が繋がっていく気がして感動しました!
最後に
これだけ盛りだくさんの内容ですが、体の分量はコンパクトにまとまっていてゆっくり読んでも2時間あれば読み終わると思います。
ちなみに、「君の名は。AnotherSide:Earthboud」のタイトルにある
「Earthboud」 とは
・地表から離れられない
・世俗にとらわれた
・(宇宙船など)地球に向かっている
などの意味があるようですね。
この意味を踏まえて本作を読んでみるとまた新しい発見があるかもしれませんよ!
少し駆け足ではありましたが
「 君の名は。AnotherSide:Earthboud 」を読んだら
「君の名は。」を500%楽しめるようになった話でした!
瀧くんがなぜ自分の胸を揉むのかについては
ぜひ自分の目で確かめてください!笑
今回の話で、「君の名は。」に興味を持ってくれる人が増えると嬉しいです!
読め!観ろ!青春感じろ!笑
では!
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