こんにちは、つい先程新しい年号「令和」が菅官房長官によって発表されましたね!
平成の次の新しい年号は「令和」に決定したようです。
年号「平成」のときと同じく、墨で書かれたものを額縁に入れた物での発表となりました。
今回の記事ではそんな新年号「令和」の引用元や意味について最低限知っておきたいことをまとめてみました。
新年号「令和」の引用元は?
新年号「令和」の引用元は日本現存最古の歌集『万葉集』からです。
全20巻からなり約4500首の歌が載っているこの歌集、その中の万葉集5巻の中に今回の新年号「令和」の引用元が収められています。
それがこの一文
時に初春の令月、気淑く風和ぐ。
これは旅とお酒が大好きだった大伴旅人が風流人たちを家に招いて宴を行っている様子を表した序文の中の一部です。
因みに序文はこんな感じ↓
天平二年正月の十三日、帥の老の宅に萃ひて、宴会を申ぶ。時に初春の令月、気淑く風和ぐ。梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす。加以(しかのみにあらず)曙は嶺に雲を移し、松は羅を掛けて盖を傾け、夕岫に霧を結び、鳥はうすものに封りて林に迷ふ。庭には舞ふ新蝶あり、空には帰る故雁あり。是に天を盖にし地を坐にして、膝を促して觴を飛ばし、言を一室の裏に忘れ、衿を煙霞の外に開き、淡然として自放に、快然として自ら足れり。若し翰苑にあらずは、何を以てか情をのベむ。請ひて落梅の篇を紀さむと。古今それ何ぞ異ならむ。園梅を賦し、聊か短詠を成むベし。
新年号「令和」の意味とは?
「令月」というのは万事をなすのによい月。めでたい月という意味があります。
そこからも予想できますが「令」の意味は「良い、good」ってことですね。
そして、周りには淑やかな風が吹いている。
淑は淑やか(しとやか)なんて風にも使ったりしますが、「上品」とか「穏やかで落ち着いている」といった意味があります。
そんな気淑く風が場を「和ぐ」にしている。
万葉集20巻に「和す(やわす)」なんて言葉も出てきますが「和」の意味は「平穏にする」といった意味があります。
「万事(どんなことでも)をなすのに良く」、そして「穏やかで落ち着いている」そんな時代にになってほしいという想いがこの「令和」という新年号には込められているんですね。
平和に成るという意味の「平成」から万事上手く事が運んで穏やかという意味の「令和」へ
他にも昭和など「和」被り感は拭えませんが、安倍首相が「和をもって尊しとなす」という言葉が好きだという話もありますのでそこは拘ったのかも知れませんね笑
何はともあれ、言葉が現実に影響する「言霊」なんて概念もありますから新年号の「令和」に込められた意味に沿うような時代になってくれることを願うばかりです。
それでは!
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